これがUXか!と体感できるレストラン「セララバアド」

UX DESIGNUX, レストラン

UXを体感できるCelaravird(セララバアド)というレストランに行ってきました。

今回で3回目。

ド左脳派なチームメンバーが、ド右脳派クリエイターズと仕事をするための勉強の場として、利用させていただいています。

セララバアドとは?

分子ガストロノミーを楽しめるお店です。

シェフはノーマやエルブジで活躍されていたらしく、それだけで味は間違いなしという感じ。食べログも堂々の4.0以上。

ここの素晴らしさは文章では伝えきれませんが、右脳を刺激するには絶好の場所です。

開場/開演で表現される営業時間

このお店は1回転しかしません。18:30にopenし、19:00にstartという、一風変わった表記なのです。すべてのテーブルに同じタイミングで同じ料理が出てきます。

料理とシンクロする音楽

最初、変わった音楽だなと思っていました。よくあるオシャレな楽器が聴こえるわけでもなく、なんなんだろうと思っていたら、あるタイミングで曲調がガラっと変わるのです。

それは料理が変わる時。

波の音が鳴ってると気づいた後に出てきた料理の名前は「渚」。そこで気がつきました。気がついた時の感動と言ったら…!

五感すべてを使って表現されたストーリー 

味覚はもちろんですが、嗅覚、聴覚、触覚、視覚、すべてを使ってあるテーマが表現されていました。

それが、夏です。

すべての料理に夏の思い出が詰まっていて、五感を使っていろんなことを思い出せます。

夏の食材、夏の風景、夏の音、夏の香り、夏の肌触り。

私にとって、一番の感動は、最後でした。

最終演目は、線香花火。

本物の線香花火と9割がた同じ見た目のソレを、口に運ぶと、パチパチと弾けました。
儚く一瞬の出来事です。夏が終わったんだと感じました。

もう、外に出たら鈴虫が鳴いているんじゃないかと思うほどに、そのストーリーに飲み込まれていました。

他にも、枝を食べる、葉っぱの朝露を食べる、砂を食べる、粉を入れると色が変わる、などなど。

え、コレ食べるの?とか、何故?!と思うものがたくさん。それが面白い。

これでどれくらい伝わったんだろう。中々文章では表現しきれません

たかが食、されど食。

食事は味や見た目を楽しむものと思ってきましたが、こんな表現方法もあるのだと驚きました。

ちなみにドリンクはペアリングで、アルコールとノンアルコールから選べますが、私はノンアルコールをオススメしたい。ノンアルコールはオリジナルカクテルなので、その場でしか飲めないものなのです。

そしてこのストーリー、毎年変わります。

今年の夏は、小さな冊子に書かれた物語と連動していて、読んで食べる、読んで食べる、ということを繰り返していました。それだけで、食べているときに思い浮かべる情景が変わります。

ユーザの予想をはるかに超えて、驚きと感動を生む。そんなユーザ体験を与えられる素晴らしいお店は中々ないなと、思いました。

シェフのこぼれ話

今回は貸し切りで、運よくカウンターを陣取ることができたので、シェフたちの動きや料理が作られていく様子を見て楽しむことができました。

そこでシェフと話していたことを少し。

どうやってこの作品が作られるのか、と。

テーマに沿うのはもちろんだけれど、それだけでなく、お客さんが共感できるように離れすぎないこと、そしてそれを目指した上で美味しくすること。これらを合わせて考えている、とのことでした。

セララバアドに行くには?

予約が1年後まで埋まっているセララバアド。

そこで便利なのが、このポケットコンシェルジュ

ここでセララバアドを登録しておくと、空席が出たらメールで知らせてくれるようになります。私はそれで一昨年のクリスマスイブにランチで行くことができました!

 

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