UX DAYS TOKYO 2019:アクショナブルメトリクスの実践(前半)
UX DAYS TOKYO 2019 のワークショップに参加してきました。
アクショナブルメトリクスの実践~違いを生む指標:UX成功計測~
英題:Measure what Matters - Crafting UX Success Metrics
講師:Kate Rutter さん2019年4月7日(日)10:00~18:00 @品川インターシティホール
Contents
自己紹介
グループ形式の机配置で、1グループ5~6人でした。
Name と role と super power について紹介。
思ったより普通の内容だけど、super power に何を選ぶか悩んだ。
今日の目的
learn how to create actionable, UX-centered metrics to track progress of your product
行動に繋がるように、UXを計れるメトリクス(測定基準)を作れるようになる、ということです。
私たちの仕事に意味があるのかを測るために
「私たちの仕事」とは、UXデザイナーとしての働きという意味でしょう。
「ちゃんとUXデザインができているかどうか」を測るために、以下の3つの質問に答えましょう、ということでした。
1:「何を達成したいのか」を言葉で表現する(Word)
2:「どのように見えるのか」を絵で表現する(Picture)
3:「どうやって測るのか」を数字で表現する(Number)
メトリクスの種類
- Click tracking
- Analytics packages
- A/B testing
- KPIs / OKRs
- Usage stats
- Conversion
- NPS
この中でも一番重要なのは「Usage stats」、日本語訳すると「稼動統計」です。
その中でも特に、「Retention」に注目してください、とのことでした。リテンションとは維持、つまり、ユーザにどれだけ継続して使ってもらえているか、という指標のことです。
ユーザが入ってくるところと、抜けていくところに注目しがちですが、そうではなく、プロダクト自身に何が起こっているのかを測らないといけない。
なぜなら、今現在使っている人にとって、有益でなければいけないから。
Don't just ask questions. Know how the answers to the questions will change your behavior.
Alistair Croll by Lean Analytics: Use Data to Build a Better Startup Faster (Lean Series) (English Edition)
今日はプロダクトに注目して、以下の三層についてお話するとのこと。
- Product Level
- Feature Level
- Interaction Level
よいメトリクスとは?
ユーザごとにどのように活用されているかを測るもの。
以下のようなものをメトリクスに選ぶべきだと言われていました。
- 明確で特性があるもの
- 正規化できるもの
- 比較できるもの
- 行動できるもの
- 人の振る舞いを変えていくもの
正規化:
ユーザの母数に対するパーセンテージが、大きな変更を加えた時にどう変わるかを見る。このとき、メトリクスとしては、ユーザ数そのものではなく、パーセンテージが重要になる。
比較:
月次や日次などで期間を区切って、メトリクスを追随する。学習するために使う。
行動できるもの:
PV や ダウンロード数、ライク数、ユーザ数などは、報告にはいいかもしれないが、チームの学習には役立たない。Actionable, not vanity(虚栄じゃなくてちゃんと動ける)と表現されていました。
Your metrics will be as unique as your business.
Joshua Porter
会社に個性があるように、プロダクトに応じてメトリクスはユニークになるため、すべてのプロダクトに共通して必ずこれがいい、という指標はない。
メトリクスのレベル
メトリクスの良し悪しは、このレベルが参考になる。
Unhelpful
例えば、サインアップの計測。
これが取得できたらいい気分になるけど、十分な指標ではない。
Vanity
例えば、登録ユーザ数。
具体的になったが、基本は右下がりになってしまう指標。
Good
新規ユーザが全体の何%になったか、など。
比率で表現されているので、正規化されているし比較もできるから良いメトリクス。
Better
1日に3回以上サインインするユーザの割合、など。
Awesome
1日に〇回以上、アプリケーションの中の主要な操作を実行したユーザの割合、など。
サインインが目的ではなく、その先にある目的を知りたいので、アプリケーション内での操作を見る必要がある。
例えば、Facebook とかだと、投稿数に当たるのだと思われる。
ワークショップでおすすめされていた本
Lean Analytics
日本語版
英語版
UX DAYS TOKYO 2019:アクショナブルメトリクスの実践(後半)に続く
最新情報をお届けします
Twitter でaoxaをフォローしよう!
Follow @a093_jp