アイデアを出す時のベースとなる考え方:VUILT vol.8

登壇情報, UX DESIGNVUILT, アイディエーション

スキル開発100チャレンジをやって分かったことの続きです。

VUILT で登壇したときに、「スキル開発100チャレンジをやって分かったこと」というテーマで話しました。今回はその分かったことの中から、「アイデアを出す時のベースとなる考え方」について書き出しました。

アイデアを出す時の考え方

アイデアの出し方でよくテクニックの話がされますが、そもそもの概念について話すことにしました。アイデアを出すときのベースとなる考え方という感じです。

JAWS DAYS の時に話したのはテクニックの話。

どうすればユーザーに頻繁に使ってもらえるのか

やはり考えたいのは、使ってもらえるスキル。ということは、「どうすれば頻繁に使ってもらえるか」から話を始めなければいけません。

頻繁に使うということは、つまり、習慣化するということです。

どうすればユーザーの習慣に入り込めるのか

習慣を考えるには、まず、ユーザーの1日の行動を考えます。

この1日の中のどこかで、スキルを使ってもらえればいいということ。

本当はこの絵よりももっと細かく行動を分解しますし、シーンが異なれば行動も変わります。いろんなバリエーションがあると思うので、どんな場面の行動にしようか?と考えてみてください。

現状の習慣を改善するか、新しい習慣を作るか

既に出来上がっている毎日の流れ。そこにスキルを埋め込むためには、現状の習慣を改善するか、新しい習慣を作るかの二択になります。

例えば、毎日テレビで天気を確認しているという習慣があれば、それをスマートスピーカーで代替して、より便利にしてあげるということです。これが現状の習慣を改善するということ。

例えば、今までやっていなかったけれど、夜に体操するスキルを使ってみたらとてもよくて、毎日使うようになったということ。これが新しい習慣を作るということ。

基本、前者の方がまだ簡単だと思います。

現状の習慣の分類

現状の習慣をざっくりと分けると、既にVUIに置き換わっている習慣か、それ以外の習慣の2つに分かれます。

例えば私だったら、天気を調べる時、昔はスマホのアプリで調べていましたが、今はスマートスピーカーで調べています。これって、習慣がVUIに置き換わっているということですよね。

逆に、電車の時間を調べたり、道を調べる時は、スマホの地図アプリを使っています。これは、まだVUIに置き換わっていない習慣です。

こんな感じで、現状の習慣となっている行動をざーーーっと並べてみて、それが今どのように遂行されているか、手段を書いてみると何か見えてくるかもしれません。

ユーザー行動から課題を見つける

そして一番大事なのは、ユーザーの行動の裏に隠れている課題を見つけること。

行動の中に潜んでいる課題を、先程の表に追加してみます。

課題がかけたら、それをどうやったらスマートスピーカーで解決できるかを考えます。もちろん、スマートスピーカーが適切じゃないものもあるので、無理矢理スマートスピーカーで代替しよう!とはしなくても構いません。

課題を解決することができれば、ユーザーにとって嬉しいですよね。だから使ってもらいやすい、ということです。(期待を叶えてあげる、というプラスの方法でもおk)

まとめ

という感じで、アイデアを出す時のベースとなる考え方をお伝えしました。

簡単にまとめると、

頻繁に使ってもらうためには、スキルの利用を習慣化させる必要がある。そのためには、ユーザーの課題を解決できるスキルであればいいということ。

だから一番大事なのは、ユーザーの課題を見つけるということです。

ただ、まっさらな状態で課題を見つけると言っても、何があるんだろうってなりますよね。

だから、ユーザーの行動を考えてみて、そのひとつひとつに課題がないかどうかを探っていくと、見つけやすいよっていうことです。

これが、私のアイディエーションのベースとなる考え方です。これってUXの考え方と一緒なんです。

一番簡単な課題の見つけ方

って言ってもさぁ、と。

結構大変じゃん?と思うかもしれません。そんなアナタに。

一番カンタンに課題を見つける方法をご紹介します!

それは・・・

レビューです。

レビューには、ユーザーがどういう時に使いたいとか、もっとこうであって欲しいとか、そんな言葉が載っています。

じゃぁ、それを改善したスキルを、自分が作っちゃえば良い!!つまり、他人のスキルのレビューを参考に、改良版を作ってしまうってことです。

評価はユーザー課題の宝庫、ってわけです。

ユーザーの評価はVUI開発のヒント

これって、ユーザーが自分の習慣として使うためには何が足りないのか何が不便なのかということを、わざわざ言葉にしてくれてるのです。

これを見ないなんて損です。

きっと、他にも色んな気付きがあると思うので、必ずVUIの開発に生かすことができると思います。

そして、Alexa スキルを作りたい人は、Alexa ではなく Clova や GoogleHome などの他のデバイスの評価でも参考になると思います。逆もしかり。

LTを終えての所感

以上です。

うん、こりゃ5分で発表終わらんわ←

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