Adobe が 2020年版 Voice/AI の調査を実施
Adobe がアメリカの音声技術のユーザー1000人に対して調査を行ったようです。調査は2019年から開始して、今回が2回目。
Contents
コロナがVUIの利用を促進
コロナウィルスの流行によって急激に必要になったのは、触覚に替わる、安全で衛生的な代替手段。
調査では、31% のユーザーが衛生面でのメリットを挙げたようです。
利用している内容(個人)
37%:銀行の残高確認
29%:診察予約
28%:食料品の配達依頼
18%:健康・フィットネスのアプリ利用
利用したい目的(会社等)
86%:企業訪問、イベント参加
56%:ドアを開ける
55%:エレベーターでのフロア選択
49%:自動販売機の利用
音声技術利用の現状
日本でも同様に言われていることですが、アメリカでも現状まだまだ単純な作業にしか利用されていないとのことでした。それ以外だと、検索、注文、友人へのギフト送付などに利用している人もいるということです。
なお、利用ユーザーは4人に1人。
人気のある利用目的
52%:地図・運転用のアプリ
51%:テキスト・チャット
46%:音楽
音声技術の改善
89% は「使いやすい」と答えていますが、精度の向上に対するリクエストはまだまだあるようです。
とはいえ、精度といっても様々な文脈があり、「音声が正しく文字起こしされる」という視点以外にも、「リクエストに対して正しくタスクが完了する」という視点もあります。
前者は認識精度ですが、後者はVUI設計の問題である可能性もあります。
とはいえ、ユーザーの体感ではこの数年で「精度」は向上していると感じているようで、57%の人は精度が向上したことで、より頻繁に利用するようになったと答えています。
公共の場での利用
62% の人が、他の人がいるときに音声技術を使うことに違和感があると答えているとのこと。これは日本ではもっと多い数字になるでしょうが、アメリカでもまだこれだけ多くの人が思っているのですね…。
音声技術の未来
まだまだ、一般の方々にとって音声技術に対する知識は乏しいのが現状。
「何から始めればいいかわからない」というユーザーが、2019年から 14% 増加したとのこと。
全ての機能を知っているパワーユーザーはまだ 6% しかいませんが、39% の人が過去1年間で初めて音声技術を使ったと答えているようです。
今後音声技術が発展し、よりニーズに合ったものになると期待するユーザーも 49% と多いので、私たちデザイナーやエンジニアは、その期待に応えるべく、音声技術を用いた UX の向上を考えていかないといけませんね。
元記事
最新情報をお届けします
Twitter でaoxaをフォローしよう!
Follow @a093_jp