音楽座のシアターラーニングという研修がすごい!

ビジネスチームビルディング, リーダーシップ, ミュージカル

先日、現代ビジネスで大切な意味=ストーリーを生み出すためには、センスが必要だという話を書きました。

IT技術やロジカル思考を「サイエンス」、センスやデザイン思考を「アート」と山口周さんは呼んでおりましたが、この「アート」の力を鍛えられるとてもいい経験をすることができました。

シアターラーニング です。

シアターラーニングとは

こちらの記事には、このように書かれていました。

「ミュージカル」と「研修」という、一見かかわりがなさそうな2つを組み合わせた、プロの俳優陣による体感型の人財育成プログラム
引用:リクナビNEXTジャーナル

キーワードとしては、チームビルディングリーダーシップを学べる研修となっています。

この研修は、ミュージカルカンパニーの「音楽座ミュージカル」が運営されています。

音楽座とは

ミュージカル劇団の中でも音楽座ならではの特徴として挙げたいものは2つ。

演出家がいない

普通は演出家がいて、その人が専任で演出の指示をするものと思いますが、この音楽座では演出家がいません。代わりに、俳優メンバー各人が各人に対してフィードバックを行い、自発的に舞台を創っていくそうです。

超ベテランキャリアの方に対して、18歳の新人が指摘するという場面も。

オリジナルの演目

有名なミュージカルというのは、たいていが海外から来た演目です。ですが音楽座では、他の劇団がやっている演目を行いません。彼らは脚本、演出、振付、楽曲のすべてをオリジナルで上演します。

興味深い話をひとつ。

「星の王子さま」という作品については、世界で唯一の独占ミュージカル化権を持っているそうです。つまり、他のどの劇団でも見られない作品が、この音楽座で見ることができるということです。交渉にかなりの期間を要したそうですが、そこからも強いこだわりを感じました。

受講して得られた効果

ミュージカルがどのようにチームビルディングやリーダーシップに繋がるのか、というのは中々想像しづらいと思います。私もそうでした。

しかし実際に受けてみて、明らかに変わったことがあります。それは、参加者全員の です。

受講前と後では、まったく違うみんなの表情、動き、そして感情。そしてそれは一体感を持って、相乗効果を生んでいました。

顔も明るくなる。
動きも大きくなる。
心も高揚する。
声も高く大きくなる。

まるで、石が満開の花に変わったような、それほどの変化でした。

ひとつの大きなメッセージ

まずお話があったのは、今日の研修は「やり方」を学ぶものではなく、「あり方」を考えるものだということでした。

3つのポイント

「あり方」を考える上で、音楽座の方から事前にお話のあったポイントは、以下の3つでした。

  • 殻を破る
  • よき影響
  • 巻き込む

今となっては「本当だ」としか言えません。まさにこの3つが達成されました。これが「やり方」ではなく、「あり方」を考えて体現した結果なのでしょう。

何を学んだのか?

きっとここは、各々の感じ方によって異なると思います。それぞれのアクティビティにおいて、

何をして(Action)
何を感じて(Feel)
その理由と(Logic)
どう活かすのか(Next Step)

という4点を考えます。その中で出てきた Feel はそれぞれ違いますし、だからこそ Logic も Next Step も変わります。

ただ言えるのは、他人とのコミュニケーションの中で「自分がどうあるべきか」を考え「自分がどうすればどう変わったか」という結果を得ているという事実は、誰も変わりありません。この考えが、チームビルディングとリーダーシップに繋がるということです。

相手を巻き込んで、お互いが増幅するために、自分はどう動くかを考えるということを繰り返しました。

例えば、自分が恥ずかしがって声を出せなければ、相手も出しちゃダメなのかな?という感覚になってしまいます。これは、公には出してもいいと言われていてもできない、恥じらいという殻があるためです。逆に自分が恥じらいを捨てて出していけば、相手も「出しちゃっていいのかな?出しちゃえ!」と声を出してくれるということ。

赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉が近しいと思います。

みんなで大声をだしたら怖くない。だから、相手の殻を破るためにはまず自分の殻を破る。そして相手によき影響を与えて、相手を巻き込んでいく、ということだと体感することができました。

みんなコンフォートゾーンに居たがるのは仕方がありません。ですが、その外側も心地よく感じられるようになってコンフォートゾーンが広がると、さらに人生楽しめるのでは?と思いました。

具体的に何をしたの?

ただ、ミュージカルを見るだけではありません。いくらかのアクティビティがありました。ですが、ここでネタ晴らししてしまうと、きっと受講される方は面白くないと思いますので、キーワードだけお伝えします。

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ふふふ、これだけ見ても分かりませよねw

どういう人にオススメ?

「恥ずかしがって〇〇ができない。けれど本当はやりたいんだ!

そんな想いがある人にはピッタリだと思います。

段々と覆いかぶさる恥じらいや体裁が、自然体のありのままの自分を抑圧してしまっているのが、大人という生き物です。小さい頃はできたのに、むしろ退化してしまっている…!

例えば、

大勢の前で話せない
1人で〇〇へ行けない
誰かに話しかけられない

そんな「本当は〇〇したいけどできない」という悩みがある人にはぜひ受けてほしい。

ただ、自分だけ変わっても難しい。恥じらいとは、周りとの温度差が大きく影響しています。つまり、ある環境でできないのであれば、自分が変わるか環境が変わるか、どちらかが必要です。自分が受けて、あとはみんなを巻き込んでいこう!そういう強い意志のある方であれば、一人でも大丈夫かもしれません(むしろそういう方はこのような研修がなくてもいけるのでは…?)ですが、周りも同じ意識になってもらうという方が、効率的だと思います。

なので、ぜひチームや組織のみんなが受講されることをオススメします。

ただ、気の置けない仲間ばっかりで受講してもあまり効果はないかもしれませんので、できれば心地よくないメンバー(笑)も含めて受講されると、よりハードルが高まっていい気がします。

まとめ

「恥ずかしがって〇〇ができない。けれど本当はやりたいんだ!

そんな方にピッタリな研修。チームビルディング、リーダーシップを学べると謳ってはいますが、しかしチームという文脈だけでなく、個人にとっても大きな意味のある時間を過ごすことが出来ます。

殻を破りたい人は、ぜひシアターラーニングを体験いただきたい。
そしてチームがあるならば、ぜひメンバーの皆さんで共有いただきたい。

そう感じた素晴らしい研修でした。

余談

修了すると、このような賞状をいただきました!カラフルな冊子は、音楽座の案内パンフレットです。可愛いですね〜♪

 

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