Schoo生放送第2回のまとめとコメント

登壇情報, UX DESIGNUXデザイン, Schoo

こちらの記事でご紹介した通り、
2022年1月23日に第1回のUX入門の授業を行い、
2022年2月6日に第2回の授業を行いました。

Contents

第2回の概要

対象者

UXについてイメージを持てていない方や言葉に置いていかれたくない方

ゴール

既存サービスの具体事例からUXデザインを理解し、UXデザインについて語れるようになる

目次

  1. なぜUXデザインが必要なのか
  2. UXデザインの事例

全体像

またもやねこっちさんに描いていただきました!

ちなみに、1月のSchooの見所にも選んでいただけました♪

当日の参加者

Schooでは事前に「受けたい」という意思表明として、「受講予約」ができます。

受講予約は989人でした。

そして実際の受講者数は365人だったようです。

質問・コメント

その中で出た質問やコメントに、この場で答えていこうと思います。(Q→質問、C→コメント)

C. Why = ゴールデンサークルの中心

いかにも、です。

実際UXデザイン超概論を作っている最中も、何度もゴールデンサークルを思い浮かべていました。ぜひみなさんもサイモンシネックのTEDを見てみてください。

優れたリーダーはどうやって行動を促すか

Q. ネガティブから話題になって売上が上がったサービスはありますか?

有名な話だと、USJがそれかなと思います。

施設内の飲料水に工場水が混ざっていたというニュースで一時は閉園になるかなとも思われましたが、ジェットコースターを後ろ向きに走らせたことで、一躍話題になりました。

こちらの書籍面白いので、ぜひ見てみてください。

Q. 全ての人にポジティブな感情を与えるのはなかなか難しいのでは?ターゲットを定めるべきなのでしょうか。

はい、まさしく、定めるべきです。
ターゲットセグメントと呼んでいますが、同じような特徴をもった人が集まるグループに対して体験を考えましょう。

C. 新規会員ばかりが優遇されてその後の特典が特に無くて離れちゃう。新規会員特典しかアイデアがないのか

割引クーポンなどは常套手段ですね。新規会員特典以外には、誕生日特典、来店数や購入金額に応じた特典(いわゆるスタンプカード)、紹介特典、新サービス加入特典(たとえば既に会員でもLINE連携すればもらえるなど)などがあります。

ですが、割引以外にも特典は作れるはずです。誕生日月に店舗来店でノベルティプレゼントや、過去に購入した洋服に似合う新作アイテムのレコメンドなどもできるはずです。

千葉にある大きなテーマパークでは、誕生日の日にはシールをくれて、それを貼っているだけで園内の至る所でスタッフさんにお祝いの言葉をもらえますね。

Q. 定性的変化の測定や、一回あたりのインパクト測定等はどのように評価すれば良いか?

後者はアウトプットの種類によって大きく異なるので一概には言えませんが、前者はユーザーインタビューや観察が方法としてよく使われます。

Q. 製品そのものがポジティブな効果を目標としているものもあれば、製品そのものはそのような特性を持たないものもある。UXを考える時、製品そのもののそういった特性と結果的に別のポジティブな感情がともなったというのは、別のものとして捉えるのか?

どのような例を思い浮かべてのご質問かは不明ですが、製品でポジティブを生み出すのか、それ以外の部分でポジティブを生み出すのかは、前提(どんなモノ・技術を使うのか)や手段(解決策のアイデア)が違った結果、差異ができただけであり、プロセス自体は同様に設計できるでしょう。もしかしたら前提すら同じ上で、それらが同じアイデアの土俵に登ってきた可能性もあります。

C. QRコードでゲートが開く、今後、電車の改札にも導入するのではないかと考えてしまう

QRではないですが、実際にスウェーデンでは、人体に埋め込んだNFCマイクロチップで電車に乗れるようです。

Q. UXも発想次第ということか?そういったアイデアを生み出すトレーニング方法などはあるか?

詳しくはUXデザイン超概論でお伝えしていますが、ひとつは、多様性あるチームでアイディエーションを行うといいでしょう。例えば会社であれば同じ部署や同じ役職だけでなく、年齢、性別、所属、背景、様々な人を集めた方がアイデアも多様性に富んだものがでてくると言われています。

C. UXを推し進めることはデジタルネイティブ世代にとっては便利だが、そうで無い世代とっては逆に不便になりかねない

UXデザインの結果がすべてデジタルソリューションに限るわけではありませんが、結果、馴染みのないUIを用いたデジタルソリューションである場合、一定の方にとって不便になる可能性はあります。ですが、それ以外のソリューションがなくなるわけではないでしょう。(電車に切符は残っているし、スーパーに現金決済は残っている)

ただ、デジタルネイティブも、それ以外も利用しやすいようにと、様々な手段を同一サービスに同居させる場合は、保守や管理は大変になります。(例えば、コンビニでは現金もカードも交通系ICもQR決済も使えますが、店員にとっては処理が煩雑になっているのも事実です)EXを考えるならば、デジタルネイティブの人はこっち、それ以外の人はあっちと、サービスを分けた方がいいこともあります。

究極のUXデザインとしては、デジタルネイティブでない人でも違和感なく学習せずに使えるソリューションを考案することでしょう。

C. UXの広がりが、DXの広がりに繋がるのかな

Q. UXにもトレンドのようなものはあるか?

実現可能な手段が広がるほど、UXデザインの幅も広がります。そういう意味では、テクノロジーのトレンドも、UXデザインに影響します。

UIに限った話で言うと、マテリアルデザインやフラットデザインなど、時代によってトレンドがあります。

C. Scan&Goは利用することがあるが、自分でスキャンは買い物かごを持ちながらだと意外と億劫。ユニクロなどにあるカゴを置くだけで会計する仕掛けのほうが優れていると思う

私も「買い物かごを持ちながら」は億劫でした。おっしゃる通り、ユニクロの仕組みは優れていると思いますが、すべて自社製品だからできることでもあるのですよね。(タグにRFIDがついていますね)蔦屋書店は自社製品ではないのに同様の仕組みを持っていますが、本だからRFIDを付けやすいというのもありそうです。食品にRFIDを付けるというのも出来なくはないと思いますが、流通の量が半端なく多いため、RFIDを付けるコストの方が大きくなるため、実施されていないのではと思っています。

Q. UX化のヒントは、過去のアナログの事例からの連続性にあるのか?それとも、新発想のデジタルなものから来ることが多いのか?

正確には、アイデアの中でどちらが多いかというのは測りかねます。(発案者が何をヒントに考えたのかという情報がないため)基本は前者だと思いますが、「過去のデジタルの事例からの連続性」も現代では考えられます。後者はイノベーションと呼べるものかと思います。(新発想のアナログなアイデアももちろんあるでしょう)

Q. UXの考え方は、あらゆる分野で生かせるか?

UXデザインの考え方は単純にコレ!という1つに決まるものではなく、様々な要素が含まれています。そしてそれらはもちろん、あらゆる分野で生かせるものです。そもそも、私たちが生きているあらゆる場面で私たちはUXデザインをしています。「UXデザイン超概論」でもお話していますが、大切な人へのプレゼントを考えることも、UXデザインだったりします。

Q. UXデザインを理解し、積極的に導入してもうまくいかないケースも珍しくないと思う。把握してる範囲で、つまづきポイントの共有可能な事例はあるか?

Q. UXをデザインするには、どんな技術があるのか知らないと中々発想が出てこない気がするが、デザインする方はまずはアイデアを出してから技術を模索するのかもしくは技術からアイデアを出すのか?

Q. 老齢化率が高まる(高まっている)国や地域で需要が高まってくると思われるUXはどのようなものか?

Q. テクノロジーは積極的に取り入れられてますが、災害時の対策などは取られているのか?

C. 音声uxの本で、アレクサやシリに話しかけ続けると、だんだん言葉遣いが乱暴になるみたいな話もあった気がする

随時更新していきます。

 

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