言葉選びに表れる先入観に注意せよ
道を歩いていると、工事現場に人が立っていました
その人のことを、あなたは何と呼ぶでしょうか?
息子に聞かれた「だれ?」への回答
来月3歳になる息子との保育園帰り、いつも工事現場の横を通ります。
息子は、「だれ?」と言います。
それに対して、私は何と答えるべきか、悩みました。
あなたなら何と答えるでしょうか?
そもそも悩まないかもしれませんね^^;
この時私の頭は、「お兄さん」というべきか、「おじさん」というべきかで悩んでいました。
それは
息子にとっては、見た目の若さで言葉を使い分けすることが、まだ難しいからです。
使い分けさせようものなら、「あの人はおじさん?お兄さん?」と目の前で言ってしまう、凍りつくような未来しか見えません…
年老いた人にお兄さんと言うよりも、若い人におじさんと言う方が傷つくだろうと、「お兄さん」と答えようと思っていたのですが…
「おじさん」に「お兄さん」と言った結果
あるお店でお礼を言う際、私より数十は上だろうという人に「お兄さん」と言うには少し抵抗がありつつも、結局そのまま「お兄さんありがとう」と言いました。
この時、「おじさんですけどね、ハハ…」と、困った対応をされて、果たして正しかったのかと、再度考え直したのです。
年齢は、見た目で確実に判断できません。
逆をつくと失礼になる可能性もあります。
また、性別も同様です。
昨今ではLGBTもありますし、こちらも安易に判断できません。(工事現場に女性もいますしね)
ではどうすべきなのか?
ここまで考えるのは考えすぎかもしれません。
しかし、ひとつひとつの言葉を、相手に思いやりを持って選んで、大切に扱ってほしい。
誰もがハッピーになれる言葉を使うために、「見た目で確実に判断できる要素を言語化する」のがいいのではないか、という結論に至りました。(何人かに意見を聞いた結果です)
見た目で確実に判断できる要素を言語化する
「確実に判断できること」とは、「100人に聞いたら100人がYESと言うこと」です。
工事現場の人なら工事の人
店員さんならお店の人
ある人は、それらすべてを「職員さん」で統一するという意見も聞きました。
またある人は、すべて「先輩」と呼べばいいと。
それもいいでしょう。人生の先輩には変わりありません。(これが言葉を発する本人と年齢が近くなってくると、また見た目の判断になってしまいますが)
先入観をなるべく排除する
この言葉選びには、「先入観を排除する」という目的があります。
親の先入観は子供にも伝染します。
工事現場といえば男性、スカート着てたら女性、というのも先入観です
(男は青、女は赤、というのはトイレの色にも使われているので、脱却しづらいのが悩みです…)
世の中の統計的情報という意味では、知識としてあった方がいいとも言えますが、「それが当たり前」と思うことは避けた方がよい。
なぜなら、当たり前は人によって違うからです。
自分の当たり前を過信すると、
コミュニケーションがうまくいかない
伝わるものが伝わらない
悪い場合は信頼を損ねることも…
先入観が混じっていないか確認しよう
相手に伝えるためのアウトプット(文章など)ができたら、一度その言葉に先入観が混じっていないか、確認することが非常に大切です。
属性が異なる(自分との共通点が少ない)人にダブルチェックしてもらうのもいいかもしれません。
「これなら伝わるだろう。」と、自信満々だったり、特に不安を感じない時は、要注意です。
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