飼い犬が教えてくれたユーザー理解の大切さ
今回は、飼い犬が教えてくれたユーザー理解の大切さについてのコラムです。
教えてくれたのは、こちらの豆柴。
まろん、メス。生後5ヶ月(2021年3月22日現在)
「せっかく買ったのに」と思う瞬間は、新たなインサイトを得るチャンス。
ぜひコーヒーブレイクにお読みください^^
法則を軽々と破る飼い犬
うちで飼っているまろん(豆柴5ヶ月)のおうちには、3COINSで買った500円のペット用お布団と、ペットショップで買った9000円のクッション、6000円のキャリーケースがある。
そんな3つのグレードがある寝床の中から、うちのまろんは一番安い寝床を頻繁に選んで寝ている。(写真を撮ろうとしたら起きてしまった、の図)
3つ以上の選択肢があると、多くの人は平均的なものを選んでしまうというゴルディロックスの原理(松竹梅の法則)を華麗に無視しているわけだ。
まぁ人でもないし、価格を知らないのだから当てはまらないかもしれないが。
なんとなく敗北感がある気がするけれども、まろんが気に入ったのならそれでいい。
「親の心」ではなく「押し付け」
しかしこんな時、「せっかく買ったのに!」とか「高かったのに!」と言ってしまう場面が、子育てにおいてもあるかもしれない。
「親の心子知らず」というけれど、こういう場面ではそれは「親の心」ではなく、単なる「押し付け」である。
ここで言いたいことは、2つ。
- 市場価値とユーザーが感じる価値は同じではない
- 自分が感じる価値と相手が感じる価値は同じではない
ということだ。
市場価値とユーザー価値
市場における価値=ユーザーが感じる価値
という等式は必ずしも成立しないのだ。
価格は選ぶ段階では参考にすることが多いが、実際に「使いたい」と思って「使う」という行為に至る時点では、値段は関係なくなっている。
面白いものである。
自分にとっての価値と相手にとっての価値
当たり前の話だが、自分が感じる価値と相手が感じる価値は同じではない。
しかし、「自分が感じる価値」を正しいと思いすぎると、「せっかく買ったのに!」とか「高かったのに!」という感想が出てしまう。「当たり前」が頭から抜けてしまっているのだ。この点に注意したい。
こういう場面に出くわした時は、新たなインサイトを得られるチャンスであって、自分の先入観をぶち壊すいいキッカケであると考えて欲しい。子育てで言えば、子が親の教育者になってくれる瞬間だ。
ユーザーインタビューや観察など、ユーザー理解が大事というのも、これが理由である。
どうすれば相手に使ってもらえるか、そのアイテムを相手はどう使うのか、想像だけでは分からないものなのだ。
まとめ
日常のふとした瞬間での気づきだったが、まさか飼い犬にユーザー理解の大切さを教わるとは思わなかった。
自分が感じる価値と相手が感じる価値は同じではない。
この点だけは必ず覚えておいて欲しい。
これを理解することで、ユーザー理解の大切さを知ることができるだけでなく、日常の中で発生しうるちょっとした不穏な気持ちも収まるというメリットがある。
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