子育てはUXデザインの練習場
上の子は2歳9ヶ月、下の子は生後6ヶ月。
2児の母になって半年が経ちました。
その中でつくづく思わされるのが、
子育てはUXデザインだということです。
子育てのUXなので、「Child eXperience=CX」とも言ってもよさそうですね(笑)
UXデザインの使命と子育て
UXデザインの使命とは
「アウトプットとの関わりを通して ユーザーにポジティブな感情を与えること」
であると、UXデザイン超概論の中で定義しましたが、
これを子育てに当てはめると、
「親子のコミュニケーションを通して、子どもにポジティブな感情を与えること」
となります。
大切なのは、単にポジティブな感情を与えるだけでなく、
その結果、「適切な行動」をとってもらうことです。
よくあるシチュエーションの3つの解法
例えば、「早く寝て欲しいのに遊ぶのをやめない」という状況。
これに対するソリューションは3つあります。
1つめは、ネガティブな感情を与えて強制的に遂行する。
2つめは、ポジティブな感情を与えるだけ。
3つめは、ポジティブな感情を与えて自発的に遂行する。
ネガティブな感情を与えて強制的に遂行
1つめは、例えば、おもちゃを取り上げるということです。
「いつまで遊んでるの!もう寝る時間よ!おもちゃ片付けなさい!」
当然、やだー!となります(笑)
親も子も、両方ともイライラしてネガティブでしかありません。
ポジティブな感情を与えるだけ
2つめは、時間を気にせず遊ばせ続けるということです。
もはやソリューションではないですね(笑)
遊び疲れるまで遊んで、結果的にこてんと気持ちよく寝てくれるかもしれませんが、
時間に制限がないのは親としても大変ですし、
子の生活リズムや成長にとってもよくないでしょう。
ポジティブな感情を与えて自発的に遂行
そして最後の3つめは、自発的に遊ぶのをやめるように促すことです。
何が効果的かは子どもによって変わってくるでしょう。
片付けすらも遊びのように楽しくすること
「じゃぁママと一緒にどっちが早く箱に入れられるか競争だ!」
早く寝るとどんなメリットがあるかを想像させること
「明日保育園で⚪︎⚪︎やるんだって?楽しみだね!じゃぁ早く寝たら早く楽しみがやってくるね!」
絵本などの寝るためのルーチンを楽しみにさせること
「今日は何の絵本が読みたい?⚪︎⚪︎君が好きな電車の本読もっか!」
子育てはUXデザインだ!
課題があって、それを解消するためのソリューションを考えて、ポジティブな感情を与えて適切な行動を取らせる(=行動を変える)。
こうやって見てみると、
子育てって、UXデザインですよね。
ネガティブな感情を生む対処法は根本解決にならないんです。
しかもお互いしんどくなってしまいます。
しかしそれでもその道を選んでしまうのは、余裕がないから、なんだと思います。
毎回3つめを選ばないといけない!と思うと大変ですが、
アイディエーションのつもりでソリューションを考えてみると、
UXデザインの練習にもなるので、少しは面白くなるかもしれません。
ここで考えるソリューションは、「声かけ=言葉」です。
もちろん表情やトーンも大事ですが、
言葉ひとつで相手の行動を変えられるのです。
お子さんのいらっしゃる方は、
余裕のある時に、ぜひ考えて試してみてください。
3つめで解決できると、かなり楽です。
こんな本も参考になるかもしれません。
追伸
とはいえ、すべてポジティブである必要はありません。
もちろん、 ネガティブな体験も必要だと思いますので、
そこは誤解のなきようお願いします。
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