CES2020 参加レポート【概要編】
2020年1月7日~10日にラスベガスで開催されたCES2020に参加してきました。今回初参加!
CESとは?
Consumer Electronics Show の略で、「シー・イー・エス」や「セス」と呼ばれる電子機器の国際見本市。日本人は「セス」と言う人が多いですが、聞いている感じだと「シー・イー・エス」が一般的なようです。
2019年の結果では展示社数が4400社、参加者が約17万人という超大規模なイベントです。
参加の目的は?
今回は面白い UX を探すというのがお題目。UX でなぜ CES??と言われるのですが、無形でも有形でも、ソリューション・プロダクトが生まれる背景には、何かしらユーザー体験の向上が期待されていると思うんですよね。そうじゃないと売り出しても買ってもらえないじゃないですか。
まぁ単純に「話題だし、最先端だし、経験として行きたい見てみたい!」ってのが大きいですが(笑)
だって全世界からこんなに多くの人が集まる大注目のイベントなんです。世界の最先端に触れられるって、すごくないですか?
会場は?
大きく分けて、Tech East、Tech West、Tech South の3つに分かれています。
Tech East は大企業が集まっている比較的ブースの大きい会場。一番その年の傾向が分かりやすいメインどころらしい。
Tech West はエウレカパークというフロアがあって、各国のスタートアップ企業が並んでおり、細かく小さなブースが密集している会場。CES のアワード受賞作品も並んでいます。
Tech South はカンファレンスがほとんどで、展示はあまりありません。
今回私は、次のようなスケジュールで周りました。
- 1日目:Tech East
- 2日目:Tech South
- 3日目:Tech West
- 4日目:Tech East → Tech West
2日目の Tech South では、VOICE Live from CES に参加してきました。
今年のCESハイライト
私は初参加でしたが、例年参加されている方のお話を聞くと「去年とあまり変わらない」という声が聞こえました。目立って大きなカテゴリの出現や変化が少ないということだと思います。
その中でもひときわ話題になっていたのは、SONY でしょうか。
SONY だけでなく、Panasonic や TOYOTA など、日本企業が目立って大きいブースを構えていたのが印象的でした。日本頑張ってる!!
そして次に韓国企業の派手さも目立ちました。スマートホーム一色の Haier や、一番デカい Samsung。そして巨大な曲面ディスプレイが嫌でも目に入る LG。
LG は色んな技術が幅広く並べられているけれども、すべて夢物語ではなく現実感があるものばかりでした。
HYUNDAI のブースではデカすぎるドローンコプター。
Uber と共同事業のようです。
スマートホーム
私はスマートホーム、VUI周りへの関心が高いので、そこを中心に見て回りましたが、スマートホームはどこもあまり変わり映えしませんね。セキュリティの展示がほとんどでした。
もっとも生活面まで踏み込んでいたのは Haier と Amazon でしょうか。
こちらは Haier のムービーの一部。Amazon については後日まとめます。
Tech West
Tech West については、Sleep Tech や Family Tech が非常に多かった印象を受けました。Family Tech には Sex toy も含まれており、多くの企業が参入しています。今年は初めて Sex Toy のいくつかのプロダクトがアワードを受賞しており、ブースも活況でした。
中でも Satisfyer という企業のブースではルーレットを回して商品をもらえるという企画があり、長蛇の列ができていました。
VUI ハイライト
外ではひときわ目立つ Google さん。
特に見た目に新しさはなく、今までと同じ製品が並べられているだけという印象でした。
ですが、新しく4点発表されたようです。
- 家電等コントロールの予約機能
- 付箋機能(ディスプレイ付き端末向け)
- 言語読み上げ機能の強化
- プライバシー保護の取り組み
Alexa 関連の目玉としては、ランボルギーニ× Alexa でしょうか。
"Lamborghini is the first automaker to feature Amazon Alexa in-car control" と書かれていました。
あとは生活の様々なシーンに合わせた Alexa の使い方を伝える展示があり、VUI が生活に浸透する様子を表現できていたように思います。
また、様々な企業の展示を見て回ると、至るところに「alexa built-in」「Google Assistant」などの文字が見られました。もうほとんどの企業が VUI を自社製品に取り入れているようです。かの有名な寝具メーカー、西川のマットレスが Alexa に対応したというのも面白いニュースでした。
また、St.Noire という Alexa 専用のボードゲームが CES INNOVATION AWARDS 2020 の BEST OF INNOVATION を受賞していました!
ただ、受賞作品のエリアで探してみたのですが、係の人に聞いたところ、なぜか展示はされていなかったようです。悲しみ。
次回は、プロダクト及び企業、ブースをピックアップしてまとめてゆきます。
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