Alexa スキル開発で見つけた誤読例
Alexa スキルを開発する時、アレクサに様々な言葉を喋らせると思います。しかし、こちらの思ったとおりに発話してくれない言葉もあります。
今回は、私が見つけた間違った読み方、誤読例をまとめてみました!
誤読例
よく使う言葉
他
「他はどうですか?」など、「ほか」という読み方で使ってしまうのですが、これを使うとこう読まれてしまいました。
たはどうですか?
「他」という言葉を使う時は、ひらがなにした方が無難です。
地名
九段下
こちらは東京にある駅の名前。「くだんした」と読みますが、アレクサちゃんはこう言いました。
きゅうだんげ
三宮
こちらは兵庫県神戸市の中心地にある地名。「さんのみや」と読みますが・・・
さんぐう
掬星台
こちらも兵庫県神戸市の展望広場の名前。ローカルですんません(笑)これは「きくせいだい」と読みますが・・・
きくほしだい
◯◯前
地名によくある「◯◯まえ」。三越前とか、水天宮前とか、不動前とか、いろいろありますよね。果たしてアレクサちゃんの発話やいかに。
◯◯ぜん
ものによっては、ちゃんと「◯◯まえ」と読んでくれるものもあるので、必ずしも毎回「◯◯ぜん」と読まれるわけではありませんでした。何か法則があるのでしょうか・・・。
◯◯町
これはもはや仕方ないもの。「◯◯まち」か「◯◯ちょう」か、両方読めるので、知らない地名だと人でも分からなかったりしますよね。「◯◯まち」の場合は「◯◯ちょう」と読まれていないか、またその逆の場合も、確認したほうが良さそうです。
その他
◯◯家
例えば「水野家」というチェーンのコロッケ屋さん(多分関西がメイン)は「みずのや」と読みますが・・・
みずのけ
と読まれてしまいました。他の場合でも「◯◯や」と読んでほしいのに、「◯◯け」と読まれてしまうかもしれません。注意が必要です。
四季春茶
タピオカ好きな私は、このお茶ベースのドリンクをよく飲みます。これは台湾茶の名前で「しきはるちゃ」と読みます。アレクサちゃんの読み方がこちら。
しきしゅんちゃ
種の起源
まぁ、使うことはないかもしれませんが(笑)「しゅのきげん」はそのままだとこう読まれます。
たねのきげん
対処法
これらのように、すべてが思ったとおりに発話してくれるとは限りません。
特に、訓読み←→音読みが頻繁に入れ替わる言葉や、人間でも悩む読み方の固有名詞などは注意が必要です。では、そんな言葉を見つけた時にどう対処すればいいのか。
ひらがなで書き換える
音読させるだけなら、ひらがなで書いてしまえば確実です。ただ、思ったとおりのイントネーションで読んでくれないかもしれません。その時は、SSMLでピッチを上げたり下げたりすれば、理想に近づけることができるかもしれません
英単語は特に、日本の設定だとちゃんと読まれないことがあります。聞いたハナシだと、AmazonEcho は「あまぞねちょ」と読まれたとか・・・(笑)そんな時は、カタカナでも構いませんので、日本語にしておきましょう。
表示用と音読用に分ける
アレクサに読ませた言葉をそのまま画面に表示させたい!というのもよくあると思います。しかし、ひらがなのまま表示するのはかっこ悪い・・・。そんな時は、ディスプレイ表示用テキストと音読テキストの2つに分けておくことをオススメします。
text = "くだんしたと言えば、日本武道館が・・・"
disp_text = "九段下と言えば、日本武道館が・・・"
まとめ
今回ご紹介した以外にも、想定外の読み方をされる言葉は必ずあります。どう読めばいいのか人間だって分からないことがありますし、仕方のないことです。
ただ、こういう事例があるのだということを知っていただければ、ちゃんとテストで確認しよう!という意識も出来ると思いますし、それを強く推奨します。
やはりテストは重要である、ということを再認識しました。
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