VoiceUI Show 参加レポート(2)
Contents
ランチセッション
テーマは、「Alexaスキル開発エージェンシーから見る、Alexaをビジネスに取り入れる勘所とは」
豪華なパネラー!左から、サイバードの根岸さん、クラスメソッドの清野さん、ヘッドウォーターズのなべちかさん、ISAOの中嶋さん、TOKAIコミュニケーションズの小栁津さん。
セッションの中で印象に残った言葉をピックアップしていきます。
※ 多少解釈が入って言葉が変わっています
※ タイトルから派生した話題まで含んでいるため、タイトルに直結しないものもあります
企業のVUIに対するニーズは?
- VUIは知っているが、カスタムスキルを使ったことがある人はまだ少ない
- 以前は新しい技術に対するワクワク感だったが、最近は具体的に「こうしたい」と言われる事が増えてきた
- コンシューマー向けスキルを考えている人が多い
- 1人VUIに熱を持っている人がプロジェクトをまとめていくというケースが多い
- スピーカーなんだ、というよりも、「トリガーが音声である」という捉え方をすると話しやすい
- スピーカーなんでしょ?と言われたら、「こんなものにもアレクサが入ってるんですよ!」とイヤホンを見せる
- スマートスピーカーはVUIに馴染むための入口で、そこからいろんな製品に波及していけたらいい
Alexaスキル開発の落とし穴
- 机上で考えているといい感じでも、実際作るとなんか違う、ということが多いから、ユーザビリティテストは大事
- 会議室で使うのと、実際に使う場所で使うのとは違うので、実際のユースケースに合わせて、想定される場所でテストをした方が良い
- 落とし穴に落ちそうなものは落ちないようにお客さんを説得する(BtoBの場合)。ユーザ体験のためには、落ちないように全力を尽くさないといけない
- VUIはコミュニケーションなので、ちょっとしたことに気が利かないスキルはいまいち。異性に使ってもらうといい
- 「GUIをVUIにリプレイスすればいいじゃん」は基本失敗する。
- VUIは時間軸を気にしないといけないUIである(たとえば、既に伝えている絞り込み条件などを考慮しないといけないという意味で)
- テキストに書いて流れを確認して作る、というのはたいてい失敗する
- 書き言葉と喋り言葉は違う。一番大事なのは、会話の間である。めっちゃアレクサが喋ってくるというのを電話に置き換えると、イラっとしますよね?
- 開発者は麻痺してくるので、使ったことのない人に使ってもらうといい
- 人と人とで実際に話すといい
- アレクサの声になるとまた違って聞こえるので注意
- ISAOではVUIワークショップもやっている
VoiceUIビジネス活用の未来
- スキル内課金が今日解禁。まだ日本に上陸していないものもある
- スキル内課金の例だと、回想新聞をリリースした
- サイバードはアタック25をリリース。スキル内課金によって、1日に遊べる回数が増やせる
- USだとJeopardy!というスキルがスキル内課金で有名
- VUIはオムニチャネルの1つになる。モバイル、電話などのチャネルの1つにアレクサがなる。アレクサ限定で買える商品を設けるなども考えられる
- 音声が人間を拡張する存在になる。音で効率化する未来
- 宮崎県の野菜等が買えるアレクサスキルがリリース間近。キッチンに画面付きアレクサを置いている人が多いので、親和性が高い。VUIはたくさんの情報を使うのが不向きなので、商品を絞ってみるのがオススメ
- 未来のテクノロジーとして、何が残って何が消えるか分からないが、VUIは生活に溶け込むんじゃないかと思われる。家から車に出て、配送トラックに積まれるようになるかもしれない
- 子供はスマホではなく、最初からVUIに触れさせていたら、今では自然とアレクサと会話をしている。子供教育にいい
- Alexaを教育に使いたい。アレクサと話していたら英語が話せるようになったという未来もあり得るのでは…?
Alexaスキル向けAmazon Payでのマネタイズ事例とConnected Commerceの世界
お次は Amazon Pay チームの Jonathan さん。超絶日本語が流暢なブラジル人!
ネットショッピングで面倒なのが住所入力や支払方法の入力。それが、Amazon Pay を導入することで、Amazon アカウントに紐づけるだけで、住所・支払方法の入力が不要になる!それによって、新規顧客の獲得ハードルも下がり、コンバージョンレートも上がるということ。支払いを委譲できるのはセキュリティ的にも安心ですね。
日本での導入実績も順調に増加中。
Amazon Pay を使ったスキルもこの通り。声で募金できるのは、硬貨を入れるよりもハードルが低そうです。
Buyer ID でサイト毎のアカウントが連携できる。
API はたった2つ! Setup API と Charge API。
企画開始からリリースまで約30日!デザイン・スプリントを活用したVUI開発事例
続いて、オルビスの早川さん。
オルビスディフェンセラという、飲むスキンケアの試供品をいただきました!
日本初の特定保健用食品に認定された肌のサプリメント。飲むスキンケアって、聴いたことがない!
スッキリとして飲みやすい味。水なしでも飲めるのがいいですね。
1日1本毎日飲み続けられるか…?
心配なアナタにとっておきのスキルがあります!
毎日の飲み忘れを防止しつつ、きれいになるのを応援してくれるスキルです。
このスキルができたのは、実は ISAO さんのVUIセミナーに参加して、デザインスプリントを体験してみたことがキッカケだったようです。
デザインスプリントとは、サービスデザインのフレームワーク。元は Google Ventures が公開したプログラムのことで、最近よく聞くようになりました。
本来は、1週間でユーザー理解、アイデア発散、アイデア決定、プロトタイピング、ユーザー検証を行うものですが、ISAOさんでは1日で短縮版を体験できるようです。
VUI はプロトタイピングが比較的短時間でできるので、デザインスプリントでも扱いやすそうですね。
2018年12月に社内で行ったデザインスプリントでは、10時にはアイデアすらなかったのに、18時には3つのプロトタイプができたそうです。
実際の流れはこちら。
ワークショップ後、1ヶ月後にはスキルをリリース!
(3)に続く。
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