UXライティングは思いやり
「天皇ってなぁに?」
2歳の息子から聞かれて、困りました。
「日本で一番偉い人だよ」と答えようとしましたが、
「偉い」ってなんだろう・・・
「日本」って概念わかるかな・・・
2歳児に「伝わる」言葉を選ぶことはとても難しいですし、そもそも自分がちゃんと理解しているかどうかすら危ういなと感じました。
※ ちなみに「天皇」は、「お召し列車」の説明の際に出てきました(子鉄な息子)
「伝わる」ために重要なこと
相手に伝わるように伝えるには、大切なことが2つあります。
1つは、自分がしっかりと理解すること。
1つは、相手の知ってる言葉を選ぶこと。
しっかりと理解する
自分が知らないことは説明することができません。
「理解した」とは、自分が分かっただけでなく、相手に「説明できる」状態であるとよく言われますが、本当にそうだと思います。
「説明できる」ということは、ふさわしい言葉を選べるということです。
もし理解していなければ、理解する時に説明を受けた言葉のままでしか表現できないでしょう。しかし理解していれば、「こういうことだよね」と、もっと色んな言葉で表現できるようになります。
この話については、池上さんの「伝える力」がとても参考になります。
相手の知っている言葉を選ぶ
言葉選びは「思いやり」です。
相手がどの言葉だったら知っているか、どの言葉だったら分かりやすいかを事前にイメージできるかどうかで、「伝わる」かどうかが決まります。
「説明できる」=色んな言葉で表現できる状態になった上で、相手にとってどの言葉がふさわしいかを選ぶ、ということです。
UXライティングは思いやり
相手が分かりやすい言葉を選ぶということは、UXデザインにおいて非常に大事な作業です。相手に伝わらなければ、新たな体験を届けることはできません。
面白そう!便利そう!
そう思ってもらうには、まずは理解してもらうことが何よりも必要なのです。
戦略的UXライティングの訳者まえがきに以下の文章を載せました。
伝えるための言葉を紡ぐという営みは、読み手への思いやりだと思っています。例えるなら、言葉を届けることは道案内であり、どれだけ丁寧に道案内できるかを、言葉の選び方が左右しています。道案内とは、道順を伝えることだけではありません。双方のゴールに向かって、どれだけ効率的な道、心地よい道、楽しい道を選べるか。素敵な対話の旅をエスコートするのです。そう考えると楽しくなってきませんか?
素敵な対話の旅をエスコートする妖精に、あなたもなってみませんか?
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