VoiceUI Show 参加レポート(4)

Alexa 関連イベントレポート, vuishow

レポート第4弾、今回でラストです!

US事例紹介

最後は、iProspect社のネイトさん。

英語で始まるかと思いきや、流暢な日本語に切り替わりました(笑)こういうエンターテイメント性、学び深い。

グローバルクライアントが重要視する課題

グローバルクライアントが重要視する課題のうち、2年連続第2位がVOICE事業に関することだったとのこと。

ちなみに去年の1位は「ビッグデータをどう扱えばいいか」、今年の1位は「Amazon のようなマーケットプレイスに対してどう対応すればいいか」というもの。

VOICE事業の現状

スマートスピーカーはスマホよりも浸透が早いらしい。

イノベーションカーブの中では、今現在、Early Adopters と Early Majority の境目らへん。

スマートスピーカーの利用率。スマホよりも利用層が広い。

日本の成長率はまだ低いが、未来は音声認識だと言われている。

興味深かったのは、「音声を使い始めると、使い続ける傾向が高い」というお話。一度触れてみると、中々離れないらしい。つまり日本でも、まずは触れてもらうという入口が大事だということ。

ただ…日本では、音声技術がまだ乏しい時代のVUI初体験が悪かったのが、浸透しない理由の1つであるとのこと。まだイマイチなVUIに触れてみた結果、「使いにくい」という印象がついてしまい、バイアスがかかってしまったのでしょう。

日本では特に、プライベート空間での使用が将来への鍵となる。確かに、外で1人で「アレクサ、◯◯開いて」って1人で言うのは、まだ勇気がいるかも…。

コレが面白い情報。

インド、中国、インドネシアでは、ボイスアシスタントの利用状況が60%以上。むしろ、人前で使うことがカッコいいという認識。日本とは大違いです…。

そんな現状になっている背景を、水の品質という違った角度から説明したこの話が面白かった。

インド、中国、インドネシアは、30年前から現在にかけて、水の品質がレベル1からレベル3まで成長したことを表しているのが、このグラフ。(つまり品質が大幅に向上しているということ)

対して、日本などは30年前から既に品質レベルが高く、30年で品質は上がっているものの、成長度合いは少ない。

つまり、変化の大きい国は、変化に慣れているため、新しいテックを採用することにもあまり抵抗がない。逆に日本などは変化に慣れていないから、テックについても浸透しづらいのでは、ということでした。

VOICE事業の将来

未来では、こんな風に音声広告が最適化されて、消費者に届けられるかもしれない。実際有り得そうな未来…!

これから音声広告はインタラクティブになっていく。それによって、より消費者の意見を吸い出せるようになって、より適切な広告を出せるようになる。

スキル事例

The Bar というスキルの紹介。動画から既にカッコ良すぎて、チープさなんて全く感じなかった。

デジタルアシスタントの将来

これからデジタルアシスタントは、有名人やインフルエンサーと一体化していくという考えは、まだ日本では考えられていない人が多いかもしれない。

有名モデルやファッションデザイナー

サッカー選手

鉄人シェフ

あらゆる人がデジタルアシスタントとなって、リアルではし得ない、1対1のアシストができるようになっていくのではないか、と。

だからこそ私たちは、「自分のスキルは誰にするのか?」を考えないといけない。

スキルが、ユーザーとコミュニケーションを行うアシスタントであるからには、スキルにも人格を与えることが必要で、それを企画者、設計者、開発者がしっかりと認識して世に出す、ということが大事になってくる。いや、むしろ今から大事にしないといけない。

非常に学び深いセッションでした。ありがとうございました。

まとめ

長くなりましたが、以上で VoiceUI Show のレポート完了です。

今回のイベントは、全体的に事例が多く、開発者が技術を得るというよりは、事業としてどう企画するか、どう広めるかといったような点で学びを得ることができた1日でした。

スキル内課金も始まって、いよいよVUIでのマネタイズが本格化してきた現在。VUIの発展のために、いいVUI体験を届けることが、私たち現在VUIに関わっている人たちの使命なのではないかと感じました。

たくさんの学びをありがとうございました。

レポート一覧

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でaoxaをフォローしよう!