ゲームスキルを作るヒント「なぜ人はゲームにハマるのか?」

アイデアの出し方, Alexa キャンペーンゲーム, アイディエーション

Alexa の公式キャンペーンでも、Alexa Developer スキルアワード2019でも、注目されているのが「ゲーム・トリビア」スキルです。

次回2019年5月17日に開催されるAAJUGイベントでも、ゲームがテーマになっています。

これらに向けて、「何度でも遊びたくなるゲーム」をAlexaスキルで作る、ということを考えたいと思っている開発者も少なくないのではないでしょうか?

そこで、まず考えたこと。

なぜ人はゲームにハマるのか?

それを解剖できれば、何かアイデアのヒントになるのでは?と思いました。

自分がハマっているゲーム

まずは自分から見つめ直してみようということで、自分のハマっているゲームを書き出してみた。

  • FINAL FANTASY(家庭用ゲーム)
  • FREE FALL(スマホゲーム)
  • カタン(ボードゲーム)
  • Saboteur お邪魔者(ボードゲーム)
  • リアル脱出ゲーム

今回はこの中でも2つ目の FREE FALL に注目してみました。

FREE FALL とは

アナと雪の女王をテーマにしたパズルゲームです。

遊び方

ステージを選ぶと、そのステージのクリア条件が表示されます。

氷の結晶をスライドさせて、同じ色の結晶を3個並べて壊すことで点数を獲得しながら、フィールドにある様々な仕掛けを使って、決められたターン以内にクリア条件達成を目指します。

なぜハマるのか?

ポイントは2つあります。

ステージごとに目標が変わる

このゲームでは、ステージごとに目標=クリア条件が変わります。これがかなりポイントだと思います。毎回同じだと単調なゲームになってしまうかもしれませんが、これによって変化が出ています。

更にこのゲームで遊ぶことで、「目標を意識するって大事だな」と思うようになりました(笑)

毎回クリア条件が変わるので、前ステージと同じ頭だと次のステージがクリアできません。今回のステージは何を目指せばいいのか。そのためには何をすべきなのか。戦略を練って目標に向かうという行為が、日常生活とリンクしていて、ゲームが学びになりました

無理だと思ってもいつかクリアできる

たまに、「このステージ無理ゲーだwww」と思うこともあります(笑)ターンが足りなかったり、運要素が強かったり、中々クリアできないと面白くなくなってきます。

そんな時には、ターンを増やしたり、たくさん結晶を壊せたりするような特殊アイテムを使ってみたり、ちょっと置いてから改めて挑んでみたりします。すると、いつかパッとクリアできたりします。

絶対無理だと思ってもいつかはクリアできるのだと、これも日常生活にリンクしています。

つまり

まず、ゲームが学びとなって、日常生活にいい影響を与えていると感じることが、これにハマっている理由のひとつだと思っています。

そして、毎回目標が変わるという変化が、飽きさせないコツだと思います。

ゲームをやる目的

人がゲームをやる目的には2種類あるのでは?と思いました。

1つが、単純な娯楽目的。そしてもう1つが、学び目的。そして後者の方が、狙った人に利用してもらいやすく、継続する確率=リテンション率も高く持っていきやすいのではないかと推測しています。(同じゲームでも、人によっては娯楽になったり、学びになったりと、捉え方が変わることもあります)

なので、学び起点で考える方が企画しやすいし、使ってもらいやすいのではないかと思いました。

学び起点のゲーム例

例えばこちらは、プロジェクトテーマパークというゲーム。これで遊ぶことで、プロジェクト管理が学べるボードゲームとなっています。

続いてこちらは、アンガーマネジメントゲーム。「怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング」として、最近たまに耳にするアンガーマネジメント。これを使えば、ゲームを通して、プレイヤー同士の怒りのツボが分かったり、怒りにくくなるための気付きが得られるという効果があります。

これは職場の同僚、ビジネスにおけるチームビルディングや、家族におけるコミュニケーションで利用されているようです。

参考:日本アンガーマネジメント協会

みんなの怒りのツボを当てろ!このゲームは日本アンガーマネジメント協会が開発した大人向け啓発型カードゲームです。

まとめ

「何度でも遊びたくなるゲーム」を作るためには、まずなぜ自分がハマっているかを解剖して、その要素を探ってみるのがヒントになるのではというのが一点目。

そして、学びを起点にしたゲームを解剖することで、娯楽よりもハンドリングがしやすく、思い通りの層に突き刺さるゲームを作れるのではないか?というのが二点目でした。

何かしら、企画のヒントになれば幸いです。

 

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