オンライン会議におけるアイスブレイク
オンライン会議で参加者に話してもらうには?という記事で、コミュニケーションを取るハードルを下げるために、アイスブレイクが効果的だと述べました。
今回は、オンラインでできるアイスブレイクについてまとめてみました。
Contents
ネットワーク遅延調査
まず最初にやるといいゲーム。とても簡単です。
ファシリテーターが「3・2・1・0」と言います。それに合わせて、参加者全員に「0」のタイミングで手を上げてもらうのです。
たったこれだけですが、自然とビデオをONにしてくれたり、体を動かすという意味でも、いいウォーミングアップになります。
ツールに慣れるアイスブレイク
ZOOM や Skype など、たいていのオンラインミーティング用ツールには、チャットなどのコミュニケーション機能がついています。
たとえば ZOOM だとこんな感じ。
実際の声以外にこういった機能を気軽に使えるようになることで、思ったことをすぐ言える環境を作ることができます。
また、会議の中で miro や MURAL、Jamboard などを併用して使うこともあるでしょう。
これらを会議で実際に活用したい場合は、その前にアイスブレイクで慣れておくことをおすすめします。
雑談
発言することに慣れるために、ちょっとした雑談を行うといいでしょう。
テーマを決めて、参加者各々に話してもらいます。例えば、テレワークにおける工夫や、ご飯はどうしてる?などでも十分話題になります。
ポイントは参加者全員が発言できる身近なテーマ、タイムリーな話題にすることです。また、最近ハマっていること、最近嬉しかったこと、というテーマだとポジティブになりやすく、また同僚の新たな一面を知る機会になることもあります。
チャットの場合
話してもらうだけでなく、チャットにも書き込んでもらいます。
例えば、「最近ハマっていること」というテーマで、「最近リングフィットアドベンチャーにハマってるんですけど、家で手軽に運動できて・・・」というような話をするとき、「リングフィットアドベンチャー」というキーワードだけをチャットに書き込みます。
初めて聞く言葉は聞き取りづらいこともあるので、文字にするとより伝わりやすいですし、ZOOM のチャットであればログにも残すことができるので、終わった後に参加者にファイルで共有することもできます。
付箋の場合
基本的にはチャットと同じで、アウトプットの方法が異なるだけです。会議中にオンライン付箋を用いる場合は、こちらを優先的に利用しましょう。
先ほどの例でお話すると、付箋の場合も「リングフィットアドベンチャー」と付箋に書いて貼るようにします。
ただチャットと異なり、付箋だと、あとで読み返しても誰が書いたかわからないという欠点があります。そのため、名前も合わせて書いておくといいでしょう。
ブレークアウトセッションを使ったアイスブレイク
ZOOM にはブレークアウトセッションという機能があります。これを使うことで、参加者を複数のグループに小分けして、小さなグループでのルームを作ることができます。
チーム数を指定してランダムでチーム分けをするか、もしくは手作業で指定してチーム分けを行います。
ブレークアウトセッションではファシリテーターが全体に向けて話せないため、予め手順をしっかり伝える必要があります。もしくは、ブレークアウトセッションが開始された直後にファシリテーターからのチャットをブロードキャストして、参加者に手順を伝えるのもいいでしょう。ただしこのチャットは、ファシリテーターから全体への一方通行でしか送れません。
ファシリテーターは各ルームを自由に行ったり来たりできますし、各ルームからファシリテーターに「こっちのルームに来て〜!」とヘルプ要請を出すことは出来ます。ファシリテーターは適宜各ルームを回って様子を見てもいいかもしれませんね。
このブレークアウトセッションの最大の利点は、大人数よりも少人数の方が確実に話しやすいことです。今まで実施してきた経験上、このセッションを終えて戻ってきた人たちは、明らかに最初よりも表情が柔らかくなっていることが多いですね。
この機能の使い方は、ファシリテーターのみが知っていれば問題なし。参加者は待っているだけで構いません。
この機能を効果的に利用できるシチュエーションをご紹介します。
自己紹介
繋がりの浅い人とミーティングする際は自己紹介を行うこともあると思います。特に大人数のワークショップ、オンライン交流会などにはうってつけです。
自己紹介の項目は3つまでに抑えて、1つの項目についてはセッションが終わってからチャットにも流してもらうという風にすれば、チャットを使ったアイスブレイクも同時に実施することができます。
名前はもちろんのこと、仕事のことよりはプライベート多めの方が雰囲気が柔らかくなると思います。
- 子供の頃のあだ名
- 最近うれしかったこと
- 最近ハマっていること
雑談
週次のグループ定例においても、最初の5〜10分でこのブレークアウトセッションを用いた雑談を行うと、チームビルディングという意味でもいい効果をもたらします。
テーマに沿って何かしら Tips を共有する場合は、各チームで出てきた代表的ないい意見を、チャットに投稿して全体でシェアするというのもいい使い方です。
- テレワークのために購入した家具・家電
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付箋でしりとり
ラフなゲームだと、付箋でチーム対抗しりとりをするものいいかもしれません。
Miro などのツール上で、付箋を矢印で繋げていき、一番多くしりとりを繋げられたチームの勝ち!のようにすれば、付箋も使えるし、チームワークを発揮する練習にもなります。
テーマを絞ると、しりとりって一気に難しくなりますよね。
付箋で並び替え
オフラインだと喋らずに誕生日の順に並んでもらうという体を使ったアイスブレイクを行ったりしますが、これと同じようなイメージです。
付箋にチーム全員の名前を書き、チーム全員「話さず」に、カメラを使って「動作」を見せることでコミュニケーションをとります。動作というのは、例えば指の数で月や日を表現するということです。
声でやると簡単ですが、声を使わないと結構難しいんですよね。さらに、オフラインよりもオンラインの方が難易度は増します(笑)
その他Tips
雑談のテーマに悩んだら
雑談のお題に悩んだ時は、こちらの Alexa スキルをお勧めします。
テーマを提示してくれるスキル。
テーマを提示した上で一人あたり2分計ってくれるスキル。
付箋の使いどころ
基本は付箋などは利用せず会議を行うことが多いと思いますが、場合によっては付箋を用いるとより議論がしやすくなることがあります。
例えば、アイデアを発散させたり、要素を並び替えたり整理する場合に、付箋は有効です。
最後に
オンライン会議の難しさを感じている人は多いと思います。オフラインよりも情報量が少ないため、コミュニケーションが難しいのは当たり前なんですよね。
特に議論を行うような相互コミュニケーションを必要とする会議では、参加者それぞれが協力しあう必要があります。
少しでもコミュニケーションハードルを下げるために、これらのアイスブレイクを参考にしていただければ幸いです。よりよいテレワークを目指しましょう!
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